Let there be radio!

笑いの神は言った。「深夜ラジオあれ。」と。

勝手に番組評

こんばんは、岸田井助です。

この投稿では私が現在聴いている深夜ラジオ番組を曜日順に紹介し、それらの特徴と魅力を伝えたいと思います。その際、ひと目でわかるようにいろいろな項目をS~Dの5段階で評価します。

私はラジオはその人に合う合わないがあると思っているので、この評価はその番組の優劣ではなくその番組が私にとってどんな感じかを表したものと考えてください。

それではスタート!

 

 

火曜日

  • アルコアンドピース D.C.Garage
  • (TBS/24:00~25:00/収録)
  • トーク:B ネタメール:A コーナー:A

伝説と言われたアルピーのANN0が終わってから月日がたち、彼らが再び深夜ラジオに帰ってきた!(ただしTBSに)

ニッポン放送が彼らを切ったのは本当に惜しいと思う。

フリートークはどちらもトーク力、特に演技力が高く面白い(演技力については彼らのコントを見てもらえれば一発でわかると思う)。2人ともがボケもツッコミもいけるという点も好きなところの一つ。

ネタメールも優秀で、アルピーの独特なコント感ないし空気感をうまく膨らまし、アルピーの二人もそれを面白く転がしている。

コーナーは2つあるが「ライフ!」のほうが好き。ネタの角度が豊富で、そこに彼らの演技力が相まってとても濃くなっていて毎週必ず笑ってしまう。

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トークは自分には合わないと分かってから聴いておらず、ネタコーナーから聴いています。

ネタは私の聴いている番組の中で最高の質で最強に面白いと考えています。20年続いている番組だけあってハガキ職人のレベルが非常に高い。

コーナーの中でも、星新一ショートショートを更に短くしたものを考える「ショートショートショート」と、長寿コーナーの「CD田中」の2つが個人的には2TOP。「ショートショートショート」にはハガキ職人のレベルの高さが全面に出ていて、星新一の空気感が再現されているものも多くて素晴らしい。「CD田中」は曲の一部にその前の週の田中裕二の番組内での発言をくっつけて面白くするというコーナー。毎週必ず笑うのはこのコーナー。

そして、優れたネタを更に面白くしているのが本人も自負する太田のネタ読みのうまさだ。演技力、迫真性ともにNo.1で間違いなし。

 

 

 今をときめく星野源。4月になって月曜から火曜にお引っ越し。「逃げ恥」のときあたりから聴き出したが面白い。

芸人ではないのでオチのあるエピソードトークをするわけではないが、話が整理されていて声のトーンも聴きやすくて素晴らしい。本人がラジオっ子で、TBSのリスナーということもあってかラジオ局間の敷居を壊そうとしているのはとても好感が持てる。

ネタメールと「ふつおた」が半々で、他の深夜ラジオで聴くようなハガキ職人のものは少ない。そのかわりに深夜ラジオには珍しく女性リスナーが多くて新鮮。また、ネタメールではリスナーの一体感がありいい番組だなと感じる。

コーナーは「ジングルのコーナー」と新しく始まって(自分の中でも好評の)「イントロクソやべえ」、締めの「夜の国性調査」の三本柱。「イエローミュージック」や弾き語りなどで星野源が音楽を語るときもあり、音楽が好きな僕にとっては、あまり知ることのない音楽の歴史や構造を知れて嬉しい。星野源がイントロや「ジングル」に送られてきた音楽的なジングルを専門的に分析するところが特に好き。「ジングルのコーナー」ではネタ系、音楽センス系と女性の告白系があり、このあたりに女性リスナーの多さや他の深夜ラジオの聴取層との違いが垣間見え、そして面白い番組になっている。

音楽をフルコーラスでかけるという、音楽家ならではのポリシーも素晴らしい。ネタも面白いし音楽も聴けるしということで、ラジオを聴き始めるには1番とっつきやすい番組かも知れない。

 

木曜日

  • ハライチのターン!
  • (TBS/24:00~25:00/収録)
  • トーク:A ネタメール:B コーナー:C

毎週それぞれのトークとメール、コーナーというオーソドックスなスタイル。

トークは二人とも面白いが個人的には岩井のほうがキャラが強烈で声が良いので好き。二人のボケとツッコミが番組内で入れ替わって掛け合いする感じはアルピーにも似ていて好きだ。

コーナーは、リスナーが企画するという珍しいスタイル。またコーナー中突然打ち切られる(主に岩井によって)こともあるのは面白い。しかし好きだった「週刊イワイデー」が終わってしまったのは本当に残念なので評価はCです…

 

 ナイナイANNから数えると20年以上やっている長寿番組だけあってネタ職人もレベルが高い。深夜ラジオの長寿番組といえば、月曜JUNK伊集院光深夜の馬鹿力と上に挙げたカーボーイ、そしてこの番組だが未婚者は岡村隆史だけ…

本人もネタにしており、ネタでもイジられていて面白いんだが少し心配。話を聞いている感じだともともとの性格と女性不信が重なっている感じなのかなと勝手に妄想したりする。モテない人が風俗行き出すと婚期が遅れる(あるいはできない)のは正しそうなので自分も気をつけます。

 トーク力はやはり高くて面白い。個人的には独身ネタが悲しくも面白いので好き。

コーナーは長渕剛のFNSでのアレをオマージュした「魂の叫び」と、締めの「WET STREAM」が好き。「魂の叫び」は実際に岡村がコード(Emのみ)を抑えてギターを掻き鳴らすのがネタの面白さを増している。「WET STREAM」ではおなじみの職人、オーシャンさんが大車輪の活躍を見せていて面白い。

 

 

金曜日

24:00からの「マイナビラフターナイト」の後半30分を任された番組。前半は何組かの若手芸人がネタをやっている(が、私は聴いておらず空気階段だけ聴いている)。

今年の正月に面白荘で初めて彼らのことを知ったが、とても笑ったのを覚えている。

この番組は鈴木もぐらのキャラだけで押しているといってもいいかもしれない。借金500万、素人童貞、ギャンブラーなどイジリしろが多過ぎるのだ。

そんなもぐらを活かしたコーナーが「サラリーマンじゃない人の声」だ。夜の街に出て行きサラリーマンじゃなさそうな人に人生の教訓とそれに至った経緯をインタビューするというもの。ホスト狂い、遊び人、教師などいろんな人がいて面白い。1回だけマジで電波な人が出ていた時はなんだか怖くて笑えなかった…

 

1年間が基本のANN0としては異例の3年目に入った番組。個人的にはAKBに代えて水曜一部やってほしいと思っている。売れっ子の小宮と「じゃない方」の相田の掛け合いが面白い。どちらもボケになれるのが面白い。滑舌は悪いが笑いのセンスのある小宮と良い声をしているが少し笑いのセンスの劣る相田のデコボコ感も魅力なのかもしれない。

トークは各々が各々個性を出していて面白い。あまりテレビに出ていない相田のトークはコンプレックスが出ていて小宮より面白いことが多いと思う。

番組開始後に募集メールテーマを発表しそれに即した内容のメールも全く関係ないメールも読まれる。

コーナーはめちゃくちゃななぞなぞを出す「なぞなぞイッチー」が個人的にはエースだがなんとなくネタ切れ感がある。少し前までやっていた中山きんにくんネタの「U  A!」のコーナーがくだらなすぎて好きだった。

 

土曜日

真打登場。私を深夜ラジオの世界に引っ張り込んだ番組。ラジオには珍しく一切曲を流さず、リスナーからのテーマメールも募集しないストロングスタイルなラジオ。オープニングトークは30分超えは当たり前で40分近く話すことが多い。その後それぞれのフリートークに入る。トーク重視でコーナーはそれに押されて少なくなることが多い。

コンビとしてはボケの春日とツッコミの若林だがこのラジオでは、それが逆転していることが多い。オープニングトークはそのラジオの空気がよく出ると言われるが、彼らのオープニングトークは部室でだべっている高校生を見ているようだ。にも関わらずグダっていないところが凄い。

トーク力は若林の圧勝で、若林のトーク力は放送作家藤井青銅氏のお墨付きでもある。一方春日はというとトーク力はそこまでだが、話のネタが面白いときには爆発的に面白い。少し前のオーストラリアの入国審査に引っかかる話が最高だった。番組開始程度は話し下手の素人並みのトーク力しかなく、北九州の旅行話は絶望的につまらないうえに長く、番組スタッフが聞き直したときに聞いているうちに眠たくなって内容をまとめられなくなったくらいだった。ただあるときから作家と打ち合わせするようになり格段に改善された。パワプロで例えると、若林が弾道3ミートAパワーB、春日が弾道4ミートEパワーAという感じだろうか。

コーナーの中では、ラジオにもかかわらず体を張った芸に挑戦する「チェ・ひろしのコーナー」と過剰な自己プロデュースを陰で笑う「みんなやってんな」、長寿コーナー「死んでもやめんじゃねーぞ」が面白い。「はがきのコーナー」もおもしろいがあまりやらないので今回はスキップ。「ひろしのコーナー」はSPWでゲストとやるときは特に跳ねている気がする。個人的には昨年6月の菊地亜美と12月の梅沢富美男の二強。「死んやめ」は全く売れず芸人をやめようかと悩んでいたときに先輩芸人の物まね芸人ビト・たけしに言われた言葉を元にしているが、内容はとてもくだらなくて最高。

終わったコーナーだが「夢ちゃん日記」がオードリーANN史上最強のコーナーだと思っている。吉留明宏ありがとう。

*1:2018/1/20追記:12月のSPWのリスナーのボイパ投稿は笑いすぎて腹筋ちぎれそうになった。この回はラジオクラウドも聞くべき。